お知らせ

2024.7.11 公開
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『遠隔巡視』は Xacti で!

この度、ウェアラブルカメラ(モバイルカメラ)や各種ICT機器による映像および双方向音声を活用し、現場の巡視を “遠隔” から行うことが厚労省より認められましたので、以下で詳しく解説いたします。

『遠隔巡視』とは?

『遠隔巡視』とは、労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第30条第1項第3号に規定されている『特定元方事業者*1による作業場所の巡視(以下、「作業場所の巡視」)』を「定点カメラやウェアラブルカメラ(モバイルカメラ)などのデジタル技術を活用し、遠隔から行うこと」をいいます。なお、厚生労働省は、令和6年6月28日付の「特定元方事業者による作業場所の巡視に係るデジタル技術の活用について」にて「遠隔巡視」の活用を関係事業者等に対して周知・指導等に努めるよう、通知しています。また、「作業場所の巡視」は、労働安全衛生法で「特定元方事業者の労働者及び関係請負人の労働者の作業が同一の場所において行われることによって生ずる労働災害を防止するために講ずべき必要な措置」と定められており、労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)の第637条により「毎作業日に少なくとも一回行わなければならない」とされています。

『遠隔巡視』が推進されることとなった背景には、労働安全衛生法などに記載がある「労働災害防止対策」としての側面に加え、昨今の「人手不足/働き方改革」*2および「ICT・デジタル技術の活用(デジタル改革)」*3の3つ観点が挙げられています。

*1:特定元方事業者については、厚生労働省のこちらのページもご参照ください。
*2:働き方改革については、厚生労働省のこちらのページもご参照ください。
*3:デジタル改革については、デジタル庁の「こちらのページ(アナログ規制見直しの取組)」もご参照ください。

「作業場所の巡視」の対象

「作業場所の巡視」で重点的に確認すべき事項として以下の3点があります*4
 ・安全工程打合せ会に基づいて行われた作業間の連絡調整の状況の確認
 ・不安全状態や不安全行動の是正とその指導
 ・工事の進捗状況の把握
また、具体的な巡視の対象としては、次に掲げる状況を確認することとされています*4
 ・各種作業員の配置と作業状況
 ・設備、機械などの保安状況
 ・作業現場の環境状況
 ・第三者に対する保安設備など防災対策の状況
 ・搬入する資材、機・器材の状況
 ・元請、職長、作業主任者などの作業員に対する監督状況

上記のうち、『遠隔巡視』の要素と要件を満たすもののみが、遠隔にて実施可能となります。 
*4:「令和5年度 ICT を活用した労働災害防止対策のあり方に関する検討委員 報告書(建設業労働災害防止協会、令和6年3月)」参照

『遠隔巡視』の必要な要素・要件

■『遠隔巡視』に必要な要素
令和5年度 ICT を活用した労働災害防止対策のあり方に関する検討委員 報告書(建設業労働災害防止協会、令和6年3月)」によると、『遠隔巡視』に必要な要素は以下の3点になります。
 ①:連絡調整や不安全状況・行動等の確認把握といった認知・感覚的要素
 ②:その場で不安全状況・行動に対する声掛け等による指導等対話的要素
 ③:点検記録に基づくその後の改善指示等伝達機能要素
これら①~③の要素に対して、遠隔巡視の導入によって(「直接現場巡視」と比較して)安全水準を低下させずに行えるかが重要な課題となります。そのため、『遠隔巡視』を行うには、具体的な方法や機器(カメラ)などの要件を明確にする必要があります。

■『遠隔巡視』に必要な要件
同報告書では、『遠隔巡視』に必要な機器の要件を以下3点に定義しています:
 ・鮮明な画像がリアルタイムで把握できること
 ・双方向のコミュニケーションが円滑にできること
 ・遅延等の発生リスクが小さいこと

■その他の『遠隔巡視』の留意点
 ・巡視の映像は記録/一定期間保存し、見直しや教育等への活用がなされること
 ・スマートフォンを手にもった状態で移動、撮影を行うことは、現場撮影者の安全を担保できないため、原則禁止

『遠隔巡視』は、Xacti で!

ザクティのウェアラブルカメラ(モバイルカメラ)による遠隔支援ソリューションは、より快適な『遠隔巡視』を実現するソリューションです:
 1) 遠隔巡視の機器要件*5・留意点に全て適合
 2) 強力な揺れ補正/水平維持などの独自機能で、巡視側(見る側)は映像酔いなく的確な確認/指示が可能
 3) ヘルメット・作業帽に装着で、現場撮影者は安全・ハンズフリー
各機能については、こちらをご確認ください。

さらに、ザクティの遠隔支援ソリューションをご活用頂くことにより、記録や複数人によるリアルタイムチェックなど、直接現場巡視との組み合わせで安全水準の維持向上に働くことはもちろん、日々の業務の効率化も図っていただけます。
遠隔支援・遠隔臨場の導入事例はこちら

*5:参考:
『遠隔巡視』に使われるカメラとWeb会議システムなどの性能は、国交省主導の『遠隔臨場』で示される以下の参考数値以上が必要になりますが、ザクティのウェアラブルカメラ(モバイルカメラ)は全ての要件を満たしています:
 ○画素数:640×480 以上(カラー)
 ○フレームレート:15fps 以上
 ○音声 マイク:モノラル(1チャンネル)以上
 ○スピーカー:モノラル(1チャンネル)以上
 ○通信回線速度 下り最大 50Mbps、上り最大 5Mbps 以上
 ○映像・音声 転送レート(VBR):平均 1Mbps 以上

ザクティでは『遠隔巡視』に最適なモデル・プランをご用意しています。
お得なパッケージやレンタルプラン、トライアルのご要望など、お気軽にお問い合わせください。

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